8.結露について

賃貸必携ガイドブック

. 結露について

結露とは、多量の水蒸気を含んだ空気が冷たい壁面やガラス面などに触れ、水分が露となって付着することを言います。
よく窓ガラスで見かけるこの現象をそのままにしておくと、湿っぽいうえに、カビやダニを発生させる温床となり、家具や住まい全体を損なうだけでなく、人体にも悪影響を及ぼします。特に気密性が高いコンクリート造りの建物では自然換気が行われにくく、また建物自体に水分を含んでいるため結露が発生しやすくなります。

結露を防ぐために

  • 窓を定期的に開閉し、換気扇を回して通風を良くする。
  • 住まい全体を同じ室温に保つ。(室温は低めに)
  • 炊事・入浴の際は換気扇を回す。
  • 外出時には、押入れ、換気小窓などを開けて部屋全体の通風を良くする。
  • 室内で洗濯物を干さない。
  • 水蒸気の発生する燃焼方式の暖房器具(石油・ガスストーブなど)を使用しない。(契約により使用禁止になっている場合があります)
  • 除湿機を活用する。
  • クローゼットや押入れに、荷物を詰め込みすぎない。
  • 床に「すのこ」を敷くなど、床や壁の間にスペースを確保する。
  • 家具なども壁から少し離し、裏側にも風が通るようにする。
  • カビは日光に弱いので、晴れた日には窓だけでなく家中の間仕切りや戸を開ける。
  • 壁やガラスなどに水分がついた時は、乾いた布ですみやかに拭き取る。
  • エアコンのフィルターはマメに掃除する。
  • 窓に厚手のカーテンを引く。(天井から床まで二重に下げるとより効果的)
  • お風呂や流しのフチ、パッキンの汚れは、家庭用の中性洗剤や弱アルカリ性洗剤で拭き取る。
  • 梅雨時期でも天気の良い晴れた日を選んで、収納してあるものを虫干しする。

カビが発生したときには※薬品などの取り扱いについては、専門店にお尋ねください。

水廻り(洗面所・風呂・キッチン・トイレ)

カビ取り剤を吹き付けてしばらく放置したあと、スポンジかブラシでこする。水で隅々まで流したあと、乾かしてください。

壁や家具の裏

カビ取り剤を吹き付けて、雑巾で拭き取り、乾かしてください。壁のビニールクロスにカビが生えた時は、中性洗剤などを含ませた布で拭き、アルコールを塗っておくと防止になります。

窓枠

窓枠の黒ずみもカビです。カビ取り剤を付け、歯ブラシでこすって落としたあと、乾燥させてください。

じゅうたん

布に消毒用アルコールをしみこませ、たたくようにして拭き取ります。じゅうたんにカビが出るようだと部屋全体の湿気対策が必要です。

冷蔵庫

パッキングの黒ずみには、塩素系の漂白剤を薄め(水1Lに2ccの割合)、歯ブラシにつけてこすって水拭きします。

カビによる部屋の損傷について

結露によるカビの発生、汚れ、家具、クロスなどの損傷についての修復費用は、原則としてお客様のご負担となります。日頃から防止対策を心掛けてください。
※カビ取り剤をご使用になる際は、変色や色落ちしないか確認したあと、ご利用ください。