賃貸必携ガイドブック
お部屋の設備・備品の維持管理責任はお客様にあります。後記の説明または備え付けの説明書をよくご確認いただき、用法どおりに正しくお使いいただくとともに、定期的なお掃除を心掛けてください。維持管理を怠った要因による故障の修理費はお客様のご負担になる場合があります。また、例えば、多量の電気を一度に使用した場合、電気のブレーカーがOFFになることがありますので(パソコンデータの紛失、インターネットの通信障害、テレビ番組の未収録などが起こる可能性があります)お気を付けください。お借りいただく物件によっては、室内に設置されている設備の中に、前入居者が退去の際残していった物がある場合があります。これらは、故障の際の修理代金をオーナー様は負担しないのが一般的です。この場合、あらかじめ管理会社やオーナー様へ確認しておくことが大切です。(詳しくは P13 14. を参照)
トイレには、トイレットペーパー以外の物は流さないでください。一度に大量のトイレットペーパーを流すと詰まることがあります。水洗可能と表示されている生理用品なども、量が多いと詰まることがあるため、流さないで処理してください。
万が一詰まった場合は、まずラバーカップで対応してください。それでも解消されない場合は至急オーナー様または管理会社にご連絡ください。階下に漏れた場合は、賠償責任問題になりかねませんのでご注意ください。
排水口に油を流したり、ディスポーザーを取り付けたりすることは、排水詰まりの原因となりますのでお止めください。
使い終わるたびに台所用洗剤を付けたスポンジでシンク全体の汚れを取り、流した後は水気をよく拭き取っておけば美しさを保てます。洗剤でも取れない汚れには歯磨き粉を付けて軽くこすると効果的です。
空気と一緒に油分も吸い込むので、すぐ油汚れでベトベトになります。月に1回は、取り外して掃除してください。その際、必ず電源を切って行ってください。フィルターなどが付いている場合は、マメに交換してください。
頭上安全のため、吊り戸棚に重量物や多量の食器類を入れないようにしてください。
シンク下には排水管があるため湿気と匂いがこもりがちです。月に一度は中の物を取り出して、隅々まで掃除してください。ホコリや調味料の液垂れなどは、弱アルカリ性洗剤で拭いたあと水拭きをして、よく乾かします。天気の良い日に、扉を開けておくだけでも効果的です。また、床面に専用シートなどを敷いておくと、湿気と汚れを吸収し、お掃除も楽になります。
排水管の排水路にはパイプが曲がっている部分があり、水が溜まるようにしてあります。これは、主に悪臭の逆流を防ぐ目的で設けられており「トラップ」といいます。排水口から悪臭が出る原因は、トラップに水が溜まっていない場合がほとんどです。
ガスコンロの点火は電池を使用しています。電池が消耗してくると着火が悪くなってきますので、半年から1年を目安に交換してください。
IHコンロはヒーター自体が熱を発しておらず、上に置かれた鍋の底面部のみが発熱する仕組みです。鍋の素材によっては発熱しないものもありますので、取扱説明書でご確認ください。
ラジエントヒーターは本体自体が発熱し、直接加熱するものです。IHヒーターでは使えない超耐熱ガラスは使えます。
蛍光灯、電球などの交換費用は、生活消耗品としてお客様のご負担になります。種類に応じて最寄りの電気店にてご購入、取り付けをお願いします。また切れたと思っても、緩んでいるだけの場合もあります。一度締め直してみてください。
どうしても交換方法がわからない場合や、蛍光灯が手の届かない場所にある場合は、オーナー様または管理会社へお尋ねください。ただし、交換費用が発生する場合があります。
電力供給会社に電気使用の届出を行ったあと、温水器の給水止水栓を開き、深夜に通電されている状態かを確認してください。問題なければ、翌日よりお湯をご使用いただけます。
電気温水器設置物件は、タンク内の水を沸かすため、入居してすぐにお湯の使用が出来ない場合があります。あらかじめご確認ください。また、使用方法については機種により異なりますので、取扱説明書を読むか、見あたらない場合はオーナー様または管理会社にお尋ねください。
エアコンは建物の構造上、指定場所以外は取り付けられません。電源や配管用スリーブは既設のものを利用し、絶対に新設の工事はしないでください。配管用スリーブのないお部屋は基本的にエアコンを取り付けることができません。また室外機は、共用部に設置せず、ベランダや専用庭などに設置してください。
エアコンからの排水がベランダを伝って階下へ漏れることがありますので、階下の迷惑にならないよう排水用ホースの設置には十分な配慮をお願いいたします。
エアコンフィルターは、ご自身で月に1回程度は掃除してください。フィルターが汚れているとドレーンホースが詰まりやすくなり、室内への水漏れの原因にもなります。その他注意事項は説明書をお読みください。
床暖房は、床を温めることで伝わる熱が足元を温め、その熱が空気を伝わり移動することで暖房をする設備の事。
エアコンやストーブに比べると空気を汚さず、結露にもなりにくく、衛生的にもメリットがあります。
バスタブ汚れの原因は、体の皮脂や石鹸カス、湯アカ、水に含まれる鉄分など。入浴直後のまだ温もりの残っている時が一番楽に落とせます。普段は残り湯を利用してスポンジ洗い、週に2~3度は浴室用洗剤を使い、ざらつきや黒ずみを落としましょう。仕上げには乾拭きを行い、水滴を残さないことも大切です。ふたや洗面器などの浴室小物は、バスタブの残り湯を利用したつけ置き洗いが簡単です。
石鹸水・シャンプーなどがかかった場合は、常温の水道水で弱めの水量で洗い流してください。リモコンを湯船に落とした場合は、すぐに引き上げてください。お風呂から出られる際は、タオル等で水気を取りましょう。
普段は乾いた布で水気を拭き取っておきます。汚れてきたら浴室用洗剤を付けたスポンジなどでまんべんなくこすります。シャワーヘッドは表面に傷が付かないように優しくこすりましょう。ヘッドの目詰まりは古歯ブラシを使って軽くこすると効果的です。
浴室の排水口は、毛髪などが詰まりやすい上、汚れていると悪臭の原因にもなりますので、こまめにお掃除ください。
浴室乾燥機には下記の機能があります。運転切替ボタンで操作してください。
※浴室・乾燥機の機種により、暖房機能を持つタイプもあります。
1ヶ月に1回程度、定期的にフィルターのお手入れをしてください。目詰まりすると、運転効率の低下や故障の原因となります。取扱説明書がある場合は必ずお読みください。
ガス給湯器は、ガスの開栓後に蛇口を回していただくと点火します。(室内にコントローラーのあるものは電源を「入り」状態にしてください)点火してからお湯が出るまでに多少時間がかかる場合、また逆に蛇口を回した直後に熱湯が出る場合など、給湯器によって様々な種類がありますのでご注意ください。
ガス給湯器は、燃焼釜内の凍結による破裂を防ぐため、凍結防止機能が付いています。したがって冬期の長期不在時や退去明け渡し時にも分電盤のブレーカーは切らないでください。また入居中でも極端に寒い日などは夜間の流水(1時間に200cc程度)をお願いいたします。
その他、取扱説明書がある場合は必ずお読みください。
本体や排気口の周りに、洗濯物・新聞紙・スプレー缶等、燃えやすい物を置くと火災の原因になりますのでご注意ください。
どちらも防犯のために、必ず利用しましょう。
鍵穴の差込が固くなったら、鍵穴専用スプレーなどを注入するか、鉛筆の粉を鍵につければ直ります。油をさすと埃が付きやすくなり、かえって固くなるのでご注意ください。
電子錠は「防犯性」「快適さ」などの面でメリットが多い鍵です。
電子錠は様々な種類があり、「暗証番号」「指紋認識」「カードキー」「リモコン」などのほか、「スマホ」での施錠・開錠ができるものもあります。
毎日の施錠・開錠の動作がラクになり、高い防犯性を期待できるのが、電子錠の特徴といえます。またシリンダー錠が別で着いている場合はそれも使用することでさらに防犯性を期待できます。
モニター付きインターホンは、誰が来たのかをモニター越しに確認できる設備です。モニター部分に強く当たってしまうと故障の原因となってしまうのでご注意ください。
浴室とトイレが同室にあるユニットバスの場合は、バスタブの内側にシャワーカーテンを差し入れ、水が漏れないようにして体を洗います。
普段は入浴後にシャワーで石鹸を洗い流し、週に一度は浴室用洗剤を付けたスポンジでこすり洗いをしてください。カーテンにカビがはえたら漂白剤に浸け、洗い流したあと陰干ししておきます。
お手入れの際は誤作動を防ぐために電源プラグを抜いてからお掃除してください。ノズルは「ノズルお掃除」スイッチを押して、ノズルを出してから柔らかい布で水拭きし、再度スイッチを押し収納してください。ノズルを引っ張ったり、回したりすると故障の原因となりますので注意してください。
基本的に浴室以外は防水工事をしていません。水を床にこぼすと、水漏れを起こし、階下に迷惑をかけるだけでなく損害賠償の負担が生じる恐れもありますので、くれぐれもご注意ください。万一の場合は、階下の漏水状況をオーナー様または管理会社まで至急ご連絡ください。また漏水による改装費や損害賠償の備えとして、住宅総合保険にご加入ください。
全自動洗濯機など、給水ホースを蛇口に取り付けて自動で給水を行うものは、使用時以外は、蛇口を必ず閉栓してください。また、洗濯機排水ホースも専用の排水口に外れないように固定してください。キッチン、浴室、トイレなどの排水口はこまめに掃除し、ティッシュ、タバコ、残飯、油、ゴミ、生理用品などを絶対に流さないでください。
ベランダは、物干しや生活に潤いを与える場所として、おおいに活用していただきたい場所です。しかし火災など万が一の場合は、住民の避難通路となるため、常に整頓を心掛け、通路幅60cm以上を確保しておいてください。各ベランダには防水加工が施されています。防水層が損傷すると水漏れ等の原因になりますので、タバコの火や鋭利なもの等で床を傷つけないでください。
専用庭で花や観葉植物を育てることは、マンションライフの楽しみのひとつですが、園芸用の土や木を専用庭に直接入れたり植えたりすることは禁止されています。鉢はプランターに入れ、土を排水口に詰まらせないように心掛けてください。また水やりの際、隣家の洗濯物や布団などにかからないように注意してください。雑草引きなど庭のこまめなお手入れもお願いします。
洗濯物を干す場合は、ロープを使用せずにポールを使用してください。ロープに干すと、重みにより物干し金具が破損する場合があります。また上層階は風が強いため、必ず洗濯バサミで洗濯物を固定してください。
指定場所以外では、布団や洗濯物を干さないでください。また外観美化ならびに危険防止のため、原則として備え付け以外の物干し器具は使用しないでください。(一部の地域では、美観上ベランダなどに干せないことがありますので、あらかじめご了承ください)
ベランダを分ける隔壁は、避難経路の確保のため緊急時には破ってください。足で強く蹴れば破れますが、破れない時は金槌や棒切れなどで強く叩いてください。また隔壁のそばに避難の妨げになるようなものを置かないようにしてください。
1階玄関にて自分の鍵で開錠するか、または暗証番号を押して開錠してください。他の住民の安全もありますので、暗証番号は絶対に居住者以外には教えないでください。最近ではカード、指紋によって認証を行うタイプもあります。
一部電池式のものがあります。鳴らない場合は受話器の下の電池収納部にある古い電池を新しく交換してください。その際の電池交換費用はお客様のご負担となります。
宅配ボックスは荷物の「一時預かり」を目的としております。ボックスの数に限りがございますので、届きました荷物は速やかに回収ください。私物入れとしての使用はご遠慮ください。
操作方法や定員・積載量を守りましょう。エレベーター内で暴れたり、飛び跳ねたりしないでください。また地震・火災時の避難にエレベーター利用は厳禁です。万一閉じ込められた場合はインターホンで外部に通報してください。運行中に停電になっても、電源が復旧すれば再び正常に運行しますので、指示に従って静かに待機してください。
近畿以外から転居された方で、TVなどを移動された場合、チャンネルの周波数を合わせ直す必要があります。TVや録画機器の取扱説明書をご確認の上、正しい設定を行ってください。また建物によっては受信できる電波の種類が異なる場合があります。(地上波デジタル、ケーブルTV、BS、CS、CS110度など)視聴したい電波が受信できない場合は、オーナー様または管理会社に確認してください。